ノリクラ 雪渓カレンダー 紅葉版

Vol.3(2024/09/21) @

 

 

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(Update:2024/09/24)

 

今年は昨年以上に暑い日が続いていて、例年より1週間ほど遅かった昨年よりも遅い傾向でしたが、この1週間で色づきが始まったといえる状態となり、全体的には昨年とほぼ同じレベルになってきました。細かく見ると、ダケカンバは昨年よりやや早く、ウラジロナナカマドは昨年よりやや遅い状態です。また、気がかりなのは、ウラジロナナカマドの葉の状態が良くない点ですが、近年、同じような傾向を示しています。

この三連休は秋雨前線の影響で悪天候となりましたが、最終日の9月23日(月)には秋雨前線が南下して、大陸由来の高気圧に覆われて気温が低下し、畳平の鶴ヶ池では初霜が観測されました。この冷え込みが続くようであれば、昨年同様、次の週末あたりから見頃に差し掛かるものと思われます。ダケカンバはウラジロナナカマドよりもやや遅いのですが、今年はダケカンバの色づきが早いので、同時に見頃となる可能性があります。

なお、これから示す情報は、9月21日(土)時点の状況に基づくもので、今後の気候・天候によって大きく変わる可能性がありますのでご注意下さい(最新の情報はトップページの速報をご覧ください)。


◎ 今回の目次

●Page-1 :  
【地図 − GoogleMap【乗鞍大雪渓WebSite】乗鞍紅葉状況(2024/09/21時点)】
【紅葉情報−大雪渓付近(標高2600〜2700m付近)】
【紅葉情報−宝徳霊神〜位ヶ原付近(標高2500m付近)】
●Page-2 :
【紅葉情報−位ヶ原山荘付近(標高2350m付近)】
【紅葉情報−冷泉小屋〜摩利支天付近(標高2220〜2000m付近)】
【まとめ】

●参考資料●
(見頃の時期) −過去8年間の見頃の時期(大雪渓・位ヶ原エリア (Page-1)
(紅葉情報) − 紅葉総合INDEX

 

 

GoogleMap上に今回の撮影ポイントを表示してあります。また、県道乗鞍岳線のカーブ番号も合わせて表示させておりますので参考になさってください。(撮影ポイントとカーブ番号は別レイヤーにしてありますので、表示を切り替えることが可能です)

 

 

県道乗鞍岳線のカーブ番号とバス停だけの地図も用意しております。

 

 

【紅葉情報−大雪渓付近(標高2600〜2700m付近)】
★始まりました(例年の見頃:9月20日前後〜9月下旬)★

大雪渓付近

ノリクラの紅葉は9月中下旬から始まりますが、それに先立ち、9月よりノリクラ雪渓カレンダーにて紅葉情報を始めます。紅葉関連の情報は下記のページをご参照ください。

<紅葉関連情報>
過去7年間の見頃の時期(大雪渓・位ヶ原エリア) − こちら
■ 紅葉まとめ − 紅葉総合INDEX
■ ノリクラの紅葉の概要 −  乗鞍紅葉情報(紅葉の歩き方)  

大雪渓駐車場下(トイレ・避難小屋周辺)

こちらは標高2600メートルの大雪渓駐車場下(トイレ・避難小屋周辺)の様子。手前のウラジロナナカマドに綺麗に色づき始めました。

 

2020年の大雪渓駐車場下(トイレ・避難小屋周辺)
2020ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.4(Vol.21 2020/09/26) @
2021年の大雪渓駐車場下(トイレ・避難小屋周辺)
2021ノリクラ 雪渓カレンダー 
紅葉版Vol.4(2021/09/25) @
2022年の大雪渓駐車場下(トイレ・避難小屋周辺)
2022ノリクラ 雪渓カレンダー
紅葉版 Vol.4(2022/09/24) @
2023年の大雪渓駐車場下(トイレ・避難小屋周辺)
2023ノリクラ 雪渓カレンダー
紅葉版 Vol.4(2023/09/23) @

こちらは過去4年の様子。年によって時期が若干前後しておりますが、例年よりやや遅い状況です。

 

今回の宝徳霊神〜大雪渓登山道
昨年に引き続き、状態が良くない

2021年の宝徳霊神〜大雪渓登山道
2021ノリクラ 雪渓カレンダー 
紅葉版Vol.4(2021/09/25) @
2022年の宝徳霊神〜大雪渓登山道
2022ノリクラ 雪渓カレンダー 
紅葉版 Vol.4(2022/09/24) @

こちらの画像は宝徳霊神〜大雪渓の登山道にあるウラジロナナカマドで、上段は今年のもので、下段は2021年・2022年のもの。ご覧の通り、今年はウラジロナナカマドの状態が良くありません。例年、こちらのウラジロナナカマドは綺麗に紅葉しますが、今年と昨年は残念な状態となってしましました。

 

昨年と比べて、ナナカマドは色づきが遅く、ダケカンバは若干早い

昨年の4号カーブ付近(ウラジロナナカマド) 今回の4号カーブ付近(ウラジロナナカマド)
昨年の位ヶ原お花畑(奥のダケカンバ) 今回の位ヶ原お花畑(奥のダケカンバ)

上段は4号カーブ付近の昨年と今年のウラジロナナカマド、下段は位ヶ原お花畑(※)の昨年と今年のダケカンバを比較したものです(※奥のダケカンバをご覧ください)。ウラジロナナカマドは昨年より色づきが遅く、ダケカンバは昨年より色づきがやや早い様子がうかがえます。

 

【過去8年間の見頃の時期(大雪渓・位ヶ原エリア)】

 

毎週土曜日の取材日をもとに判断しておりますので、真のピークは前後数日のズレがあると考えてください。

【2023年】  ■2023年9月30日(土)       (ノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ 雪渓カレンダー 紅葉版Vol.5

【2022年】  ■2022年10月8日(土)       (ノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ 雪渓カレンダー 紅葉版Vol.6

【2021年】  ■2021年9月25日(土)       (ノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダーVol.4紅葉情報

【2020年】  ■2020年10月3日(土)       (ノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダーVol.5紅葉情報

【2019年】  ■2019年10月4日(金)     (ノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダーVol.22紅葉情報

【2018年】  ■2018年9月22日(土)       (ノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダーVol.20紅葉情報

【2017年】  ■2017年9月30日(土)       (ノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダーVol.21紅葉情報 )

【2016年】  ■2016年9月24日(土)       (ノリクラ雪渓カレンダー  →  ノリクラ雪渓カレンダーVol.20紅葉情報

→見頃は9月下旬 または 10月上旬のどちらかの1週間程度

 

こちらは過去8年間の見頃の時期を示したもの。早い年で9月22日、遅い年で10月8日と開きがあります。上記に表示した時期でも、大雪渓は終了・位ヶ原はピークという年もあります。また、どの年も見頃の時期は長くて1週間しかありませんので、1週間ずれるとほぼ全て枯れ落ちて見所が全くない状態となります。したがって、見頃は9月下旬、または、10月上旬のどちらかの1週間程度ですが、近年は9月下旬〜10月上旬の2週にわたって紅葉が続く状況が見られます。

そのため、当WebSiteでは見頃の時期を逃さないように情報提供しております。なお、リンク部分をクリックするとその時の速報と雪渓カレンダーを確認することができます。

 

【紅葉情報−宝徳霊神〜位ヶ原付近(標高2500m付近)】
★まだ始まっていません(例年の見頃:9月下旬〜10月上旬)★

位ヶ原−宝徳霊神バス停付近

標高2500メートル付近の位ヶ原エリア。ウラジロナナカマド・ダケカンバの色づきが始まりました。

2023年の位ヶ原−宝徳霊神バス停付近
2023ノリクラ 雪渓カレンダー紅葉版 Vol.4(2023/09/23) @

こちらは昨年の様子。今年は昨年よりウラジロナナカマドの色づきが遅い様子が見られます。

 

2023年の富士見沢
2023ノリクラ 雪渓カレンダー
紅葉版 Vol.4(2023/09/23) @
今回の富士見沢

富士見沢は昨年より色づきが進んでいるように見られますが...

 

ウラジロナナカマドは枯れ始めている(富士見沢上部) ダケカンバが綺麗になってきた(富士見沢下部)

色づいている部分は早くも枯れ始めています(画像左のウラジロナナカマド)。しかし、富士見沢下部のダケカンバは綺麗に色づき始めていますので、今後に期待したいところです。(画像右の位ヶ原山荘付近のダケカンバ)

 

今回の位ヶ原お花畑

7号カーブ付近の位ヶ原お花畑。色づきが始まりました。

 

2023年の位ヶ原お花畑
2023ノリクラ 雪渓カレンダー紅葉版 Vol.4(2023/09/23) @

2022年の位ヶ原お花畑
2022ノリクラ 雪渓カレンダー
紅葉版 Vol.4(2022/09/24) @

2021年の位ヶ原お花畑
2021ノリクラ 雪渓カレンダー 
紅葉版Vol.4(2021/09/25) @

2020年の位ヶ原お花畑
2020ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.4(Vol.21 2020/09/26) @

過去4年間の様子と比較すると、今年は例年よりも発色が遅い様子が見られます。

 

ナナカマドが主体の場所 ダケカンバが主体の場所
7号カーブ − ウラジロナナカマドが綺麗に点在 8号カーブ − ダケカンバの屏風が綺麗
ウラジロナナカマドとダケカンバの見頃は若干ずれがある

位ヶ原エリアには、ウラジロナナカマドが主体のエリアとダケカンバが主体のエリアがあります。左の7号カーブではハイマツ帯の中にウラジロナナカマドが点在する光景が有名です。先ほどから申し上げているように、ウラジロナナカマドの色づきが遅れていて、例年なら赤い部分が点在しているはずですが、今年はまだそのレベルに達していません。そして、右の8号カーブではダケカンバが主体の場所で、こちらは色づきが昨年よりもやや進んでいてます。

例年、ウラジロナナカマドとダケカンバの見頃は若干ずれがありますが、前述のように遅れと進みがそれぞれに見られますので、次の週末あたりから、同時に見頃に入ってくる可能性もあります。

 

今回のツアーコース入口(11号カーブ)

ツアーコース入口付近の11号カーブのウラジロナナカマド。先週と比べて全体的に発色が進んできました。

 

2020年のツアーコース入口(11号カーブ)
2020ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.4(Vol.21 2020/09/26) @
2021年ツアーコース入口(11号カーブ)
2021ノリクラ 雪渓カレンダー 
紅葉版Vol.4(2021/09/25) @
2022年のツアーコース入口(11号カーブ)
2022ノリクラ 雪渓カレンダー
紅葉版 Vol.4(2022/09/24) @
2023年のツアーコース入口(11号カーブ)
2023ノリクラ 雪渓カレンダー
紅葉版 Vol.4(2023/09/23) @

過去4年間と比較して、今年は全体的に発色が進んではいますが、赤い部分がまだ少ない状態です。

 

11号カーブ(カーブミラー付近)

こちらも同じ11号カーブですが、先ほどの箇所から少し右寄りのカーブミラー付近です。

 

9月2〜4週目の状況(位ヶ原 11号カーブ)
上段:今年、下段:昨年

先々週の11号カーブ(カーブミラー付近)
ノリクラ 雪渓カレンダー
紅葉版 Vol.1(2024/09/07) @
先週の11号カーブ(カーブミラー付近)
ノリクラ 雪渓カレンダー
紅葉版 Vol.2(2024/09/14) @
今回の11号カーブ(カーブミラー付近)

昨年9月2週目の11号カーブ(カーブミラー付近)
ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.2(2023/09/09) @
昨年9月3週目の11号カーブ(カーブミラー付近)
ノリクラ 雪渓カレンダー
紅葉版 Vol.3(2023/09/16) @
昨年9月4週目の11号カーブ(カーブミラー付近)
2023ノリクラ 雪渓カレンダー
紅葉版 Vol.4(2023/09/23) @

乗鞍の紅葉ポスターなどでよく知られたカットで、奥のウラジロナナカマドの発色が先々週あたりから始まり、手前のものも今週になって発色が始まりました。昨年よりも若干遅い傾向ですが、手前のものは、今後、数日から一週間程度で見頃になると思われます(下の画像を参照↓)。

 

 

今後の予測 − 昨年9月5週目の状況(位ヶ原 11号カーブ)
急速に発色が進み、見頃となった

@9月27日(水)
速報2023/09/27
A9月28日(木)
速報2023/09/28
B9月29日(金)
速報2023/09/29
C9月30日(土)
速報2023/09/30

 こちらは昨年の5週目の様子で、今後の紅葉の進み具合を推測する資料になります。ご覧のように急速に発色が進み見頃を迎えました。おそらく、今年も同様に今後数日では発色が進むものと見られます。

 

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