ノリクラ 雪渓カレンダー 紅葉版
Vol.5(2025/10/04) @
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今年の大雪渓・富士見沢・位ヶ原の紅葉がピークを迎えましたが、どのあたりをピークと差すのが難しいところで、ウラジロナナカマドの状態を厳密に見ると、先週取材日の9月29日(月)あたりから始まって10月2日(木)あたりまでとなり、見頃の時期は前後にもう少し長くなり9月下旬から10月上旬までで、土日を2回はさんだ形で紅葉を楽しむことができました。
10月4日(土)の時点では、ウラジロナナカマドはピークの状態を維持していますが落葉が始まり、ダケカンバは富士見沢ではピークに近い発色となっていますが、位ヶ原ではまだ緑が残る状態で、これからさらに色づきが増して見頃がもう少し続くと思われます。
今後、ウラジロナナカマドの落葉は急速に始まり、位ヶ原山荘付近から山麓側の紅葉が急速に色づきを増していますので、次週末は前述の富士見沢・位ヶ原のダケカンバと中腹エリアの紅葉を綺麗に楽しむことができると思われます。
今度の週末はスポーツの日を含む三連休です。天候次第とはなりますが、普段お越しにならない方が多く訪れるものと思われます。自転車で紅葉散策される方や山頂登山の方も増え、それに関連する事故が発生しています。安全には十分ご注意下さい。
なお、これから示す情報は10月4日(土)時点の状況に基づくもので、今後の気候・天候によって大きく変わる可能性がありますのでご注意下さい(最新の情報はトップページの速報をご覧ください)。
GoogleMap上に今回の撮影ポイントを表示してあります。また、県道乗鞍岳線のカーブ番号も合わせて表示させておりますので参考になさってください。(撮影ポイントとカーブ番号は別レイヤーにしてありますので、表示を切り替えることが可能です)
県道乗鞍岳線のカーブ番号とバス停だけの地図も用意しております。
【紅葉情報−大雪渓付近(標高2600〜2700m付近)。大雪渓付近の積雪状況】
★見頃(例年の見頃:9月20日前後〜9月下旬)★
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| 大雪渓付近 |
ノリクラの紅葉は9月中下旬から始まりますが、それに先立ち、9月よりノリクラ雪渓カレンダーにて紅葉情報を始めております。紅葉関連の情報は下記のページをご参照ください。
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<紅葉関連情報> |
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| 大雪渓駐車場下(トイレ・避難小屋周辺) |
こちらは標高2600メートルの大雪渓駐車場下(トイレ・避難小屋周辺)の様子。手前にウラジロナナカマドがありますが、ピークは過ぎて枯れ始めています。
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過去4年間の様子 |
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| 2021年の大雪渓駐車場下(トイレ・避難小屋周辺) 2021ノリクラ 雪渓カレンダー 紅葉版 Vol.5(2021/10/02) @ |
2022年の大雪渓駐車場下(トイレ・避難小屋周辺) 2022ノリクラ 雪渓カレンダー 紅葉版 Vol.5(2022/10/01) @ |
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| 2023年の大雪渓駐車場下(トイレ・避難小屋周辺) 2023ノリクラ 雪渓カレンダー 紅葉版 Vol.5(2023/09/30) @ |
2024年の大雪渓駐車場下(トイレ・避難小屋周辺) 2024ノリクラ 雪渓カレンダー 紅葉版 Vol.5(2024/10/05) @ |
過去4年間を見ても、10月上旬にはピークを過ぎた状態となっています。
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| 先週の大雪渓全景 ノリクラ 雪渓カレンダー 紅葉版 Vol.4(2025/09/27) @ |
今週の大雪渓全景 |
大雪渓全体のウラジロナナカマドを見た場合、先週と今秋を比べると、葉の状態としては先週のほうがよかったと思います。発色は先週はピークに近い状態、今週はピークをやや過ぎた状態です。
| ウラジロナナカマドは1週間程度しか寿命がない(先々週・先週・今週の比較) | ||||
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| 先々週の宝徳霊神〜大雪渓登山道(9月21日) 手前:ピークに近い、奥:色づきはじめ ノリクラ 雪渓カレンダー 紅葉版 Vol.3(2025/09/20) @ |
先週の宝徳霊神〜大雪渓登山道(9月27日) 手前:枯れ始め、奥:ピークに近い ノリクラ 雪渓カレンダー 紅葉版 Vol.4(2025/09/27) @ |
今週の宝徳霊神〜大雪渓登山道(10月4日) 手前:完全に落葉、奥:枯れ始め |
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こちらは宝徳霊神〜大雪渓登山道のウラジロナナカマド。前回のノリクラ雪渓カレンダーVol.4に今週の画像を加えたものです。画像には手前と奥に二つのウラジロナナカマドがあります(矢印部分)。二つのウラジロナナカマドの進捗具合がこの3枚の画像でよくわかるかと思います。
●先々週(画像左):手前はピークに近い状態、奥は色づきはじめ。
●先週(画像中央):手前は枯れ始め、奥はピークに近い状態。
●今週(画像⇒):手前は完全に落葉、奥は枯れ始め。
これらの画像からわかるように、個々のウラジロナナカマドは1週間ほどしか紅葉の寿命がないことがわかります。
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【過去 |
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毎週土曜日の取材日をもとに判断しておりますので、真のピークは前後数日のズレがあると考えてください。 【2024年】 ■2024年9月28日(土)
(ノリクラ雪渓カレンダー → ノリクラ
雪渓カレンダー 紅葉版Vol.4)(※1) (※1:主にウラジロナナカマド、※2:主にダケカンバ) 【2023年】 ■2023年9月30日(土) (ノリクラ雪渓カレンダー → ノリクラ 雪渓カレンダー 紅葉版Vol.5) 【2022年】 ■2022年10月8日(土) (ノリクラ雪渓カレンダー → ノリクラ 雪渓カレンダー 紅葉版Vol.6) 【2021年】 ■2021年9月25日(土) (ノリクラ雪渓カレンダー → ノリクラ雪渓カレンダーVol.4紅葉情報) 【2020年】 ■2020年10月3日(土) (ノリクラ雪渓カレンダー → ノリクラ雪渓カレンダーVol.5紅葉情報) 【2019年】 ■2019年10月4日(金) (ノリクラ雪渓カレンダー → ノリクラ雪渓カレンダーVol.22紅葉情報) 【2018年】 ■2018年9月22日(土) (ノリクラ雪渓カレンダー → ノリクラ雪渓カレンダーVol.20紅葉情報) 【2017年】 ■2017年9月30日(土) (ノリクラ雪渓カレンダー → ノリクラ雪渓カレンダーVol.21紅葉情報 ) 【2016年】 ■2016年9月24日(土) (ノリクラ雪渓カレンダー → ノリクラ雪渓カレンダーVol.20紅葉情報) →見頃は9月下旬 または 10月上旬のどちらかの1週間程度
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こちらは過去9年間の見頃の時期を示したもの。早い年で9月22日、遅い年で10月8日と開きがあります。上記に表示した時期でも、大雪渓は終了・位ヶ原はピークという年もあります。また、どの年も見頃の時期は長くて1週間しかありませんので、1週間ずれるとほぼ全て枯れ落ちて見所が全くない状態となります。したがって、見頃は9月下旬、または、10月上旬のどちらかの1週間程度ですが、近年は9月下旬〜10月上旬の2週にわたって紅葉が続く状況が見られます。
そのため、当WebSiteでは見頃の時期を逃さないように情報提供しております。なお、リンク部分をクリックするとその時の速報と雪渓カレンダーを確認することができます。
【紅葉情報−宝徳霊神〜位ヶ原付近
1(標高2500〜2600m付近)】
★見頃(例年の見頃:9月下旬〜10月上旬)★
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宝徳霊神バス停付近 |
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標高2500メートル付近の位ヶ原エリア。ダケカンバの黄色が深まってきました。
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過去4年間の様子 |
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2024年の宝徳霊神バス停付近 |
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2023年の宝徳霊神バス停付近 |
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2022年の宝徳霊神バス停付近 |
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2021年同時期の宝徳霊神バス停付近 |
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こちらは過去4年間の様子。今年はこの4年間と比べてダケカンバの発色がよいです。土日のお休みにしか来られない方が多いかと思いますが、9月下旬と10月上旬とどちらか迷うところですが、ウラジロナナカマドに関しては、先週の土日のほうがよく、ダケカンバに関しては今週の土日のほうがよかったと思われます。
3号カーブから俯瞰して展望できるこのエリアでは、ボリューム感のある風景が見どころで、ダケカンバの占める割合が多いため、大きな眺望を主眼に撮影されたい方は今週のほうがよく、きれいなウラジロナナカマドをピンポイントで追うならば、先週の土日のほうがよかったと思います(厳密にいえば週半ば付近ですが)。
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| 先週の富士見沢 ノリクラ 雪渓カレンダー 紅葉版 Vol.4(2025/09/27) @ |
今回の富士見沢 |
こちらは富士見沢。富士見沢は手前にウラジロナナカマドの赤が点在する中、奥の大黒尾根や屋根板付近のダケカンバの黄色が広がる眺望が特徴ですが、近年はウラジロナナカマドの赤が全滅状態でした。しかし、今年はウラジロナナカマドの状態が非常によく、久しぶりに富士見沢らしい紅葉風景を楽しむことができました。
先週と比べると、ウラジロナナカマドの葉の状態が低下し、ピークは過ぎつつありますが、それでも落葉は少なく見ごたえのある状態です。さらに奥のダケカンバの黄色がはっきりしてきて、全体としてはまとまりのある紅葉風景となっています。
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過去4年間の様子 |
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| 2021年の富士見沢 2021ノリクラ 雪渓カレンダー 紅葉版 Vol.5(2021/10/02) @ |
2022年の富士見沢 2022ノリクラ 雪渓カレンダー 紅葉版 Vol.6(2022/10/08) @ |
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| 2023年の富士見沢 2023ノリクラ 雪渓カレンダー 紅葉版 Vol.6(2023/10/07) @ |
2024年の富士見沢 |
先ほどの話の続きになりますが、9月下旬と10月上旬とどちらが良いかという点で、別の観点で申し上げます。
過去4年間の画像で、一目で2023年が異なっていることがわかります。この二日前に初雪があり、上部エリアは降雪で紅葉が完全に終了してしまいました。そのため、安全を期すために、少し早めのほうが後悔が少ないといえるでしょう。また、紅葉への影響は初雪だけでなく初霜にも留意が必要で、「ピークまであと1週間と思っていたら、霜でやられてしまった〜」ということがあります。
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今年の富士見沢 − 近年ではかなり良い状態 |
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今年の富士見沢は過去最高ではありませんが、近年ではかなり良い状態だったと言えます。
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